海と日本プロジェクト in とくしま 実行委員会です。
先日、吉野川河口干潟を取材した様子がTVでオンエアされました。吉野川にはいくつかの干潟があり、干潟は川の流れを浄化し、きれいになった水が海へとかえっていく場所です。
シオマネキやトビハゼ、 クシテガニなどの干潟特有の生きものに出会うことができます。 特にシオマネキにおいては日本でも有数の群生地となっています。
しかし近年、環境変化により干潟の様子が変わったり、台風などの影響により流れ着くプラスチックごみや人工物により生態系へ影響を与えかねない状況も生まれています。
2019年に「ひがたファンクラブ」を立ち上げ、吉野川河口干潟で定期的に清掃活動や観察会を行っている、以前取材させて頂いた写真家の幸田青滋さんに、環境変化やごみ問題の視点から改めてお話を伺いました。
幸田さんは自身も高齢化していき、あと自分に何ができるかを考えている中で、子どもたちに未来を託すということが自然発生的に出てきて、観察会やインターネットでの干潟の発信などの活動を工夫して行われているという想いでした。
近年の環境変化としては、河口の水深が非常に浅くなり、砂が堆積していることだそうで、その砂はどこかの砂が無くなって河口に移動してきていることが気になるとおっしゃられていました。
またごみ問題においては、河口干潟には車ですぐ来られる利便性の良さからペットボトル、お弁当のプラスチック容器が増えていることや、ライターなど多種の漂着ごみが台風後干潟にやってくるそうです。電柱など人手で撤去できない漂着ごみもあるそうで、クレーン車が来てくれたこともあったそうです。そんな人々が協力してくれることから、「みんなで力を合わせればなんとかなる」とおっしゃられていました。
この吉野川河口干潟が、徳島の海の美しさを映し出すかがみであるように、私たち一人一人ができることから一つずつ海を守っていきたいですね。