海と日本プロジェクト in とくしま 実行委員会です。
以前から進めていた「堂浦のテグス行商船」の取材の様子がテレビでOAされました。みなさんご覧になって頂けましたか?
徳島はサーフィンや釣りなどがとても盛んな土地で、県外からも多くの方が訪れます。現在も使われている透明な釣り糸ですが、テグスと呼ばれるその透明な釣り糸を初めて釣りや漁業で使用し、そのテグスを広めたのが鳴門市堂浦の漁師であったのです。
江戸時代に堂浦の漁師がヤママユガ科の蛾の幼虫から取れる半透明の糸に出会い、それを釣りや漁業を通して瀬戸内海一円に広めた歴史があります。
幕末にはテグスの需要から、テグスを行商するテグス行商船が出現し、現在も堂浦漁港の壁画にも残っています。
戦後ナイロン糸などの合成繊維の普及により、昭和40年代にテグス行商船は姿を消すこととなりました。
テグス行商船は香川県の瀬戸内海歴史民俗資料館に唯一残っています(2023年7月現在修復中)
このテグスの発見と普及は日本の漁業の生産文化に変革をもたらしたと言われています。
徳島から今後また新たな「海の匠」の歴史を築いていってほしいですね!